【放射線と生命誕生】

生命の始まりは、間欠泉の地下で始まりました。

ウラン鉱床が放射線エネルギーを供給すると、水と反応し、アミノ酸、リン酸、核酸塩基と言った、生命の材料となる様々な分子「生命構成単位」が出来上がっていきました。

また、地下で還元、地上で酸化の場を提供したことも、分子の合成には不可欠な条件でした。

放射線により、これらの分子が循環し、交じり合うことによって、さらに複雑な分子へと発展しました。

不安定だったRNAは、放射線により安定した構造の形成を促し、電離放射線が作用して、安定したDNAへと進化したのです。

こうして、原核生物が誕生しました。

ここで誕生した原核生物こそが、原始的な古細菌と真正細菌の祖先なのです。

放射線と生命誕生